氏神様は太刀八幡宮

1200年の歴史を紐ときます

小冊子 太刀八幡宮 昭和63年12月 太刀八幡宮氏子総代会

先日、ブログを書き始めたことから、太刀八幡宮総代会長から色々資料を見せて頂く機会を得ました。これからその内容も整理して、ブログに公開して行きたいと思います。

 

今回は、昭和63年に刊行された「太刀八幡宮」としてまとめられた小冊子を紹介します。全文をスマホで撮影した写真で公開しますが、鮮明ではないところがありますが、非常に簡潔にそしてよくまとまっている良い資料です。

 

まえがきを引用します。

古来より大庭の氏子が等しく崇敬する太刀八幡宮は、今を遡(さかのぼ)る1200年の昔から大庭の産土神(うぶすながみ)として鎮座されている由緒あるお社であります。

この度、内神殿の新調、社殿の修復、社務所の新築を記念して太刀八幡宮の由来を刊行しました。

この記録が郷土文化の発展、並に神社と氏子との結(むすび)つきに多少なりとも寄与することが出来れば誠に幸いであります。

亦(また)本書を刊行するに当り縁起の解読から原稿の執筆まで多大の尽力を戴いた鶴田多々穂氏に深く謝意を表します。

この資料を執筆したのは、「太刀八幡宮の絵馬の紹介」で絵馬を調査した功労者として紹介した鶴田多々穂さんです。

まえがきにある「縁起の解読」というのは太刀八幡宮の縁起書のことで、筑前上座郡大庭村 太刀八幡宮縁起 上下2巻」のことです。この資料のことも、いずれブログで公開していきますが、下の写真(上巻の最初の部分)のように巻物になっています。

上巻は約9m、下巻は約6m、合わせて15mの非常に長い巻物です。

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この資料を解読されたということは、大変な努力が必要だったと思います。今の私には読むことすら出来ません。その鶴田多々穂さんの成果をこうしてブログで紹介出来ることは、絵馬の時と同様に本当に光栄であり、感謝申し上げます。

 

また、まえがきに記載されている「社務所の新築」ですが、現在の社務所の前に社務所再建記念の碑」が建っています。石碑に刻まれた内容を引用します。

昭和六二年八月三十一日夜半 台風十二号の襲来により境内の樹齢数百年の巨木二十九本が倒伏し その内の一本周囲二米半の櫟(いちい)の大木は 昭和二年に建設した二十四坪の社務所を直撃全壊の大損害を与えた 敬神の念篤き祖先の意を継ぎ四七二戸の氏子の創意に基き 一戸当り一万六千円の浄財により再建された

宮司 内藤 主税

 

台風により全壊した社務所の新築等を記念して、この小冊子が刊行されたのですね。

この小冊子は、当時氏子の皆様に配布されたのでしょうか?

 

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