平成3年(1991年)9月、台風19号は日本列島に甚大な被害をおよぼしました。
今から33年前のことです。
風倒木という言葉が広く知られるようになったのは、この台風の頃からではないでしょうか。
特に日田杉の風倒木被害は、有名でした。
朝倉市大庭でも、瓦屋根やトタン屋根が飛んだりしたことを、近所の方にお聞きしたことがあります。
前回のブログ「太刀八幡宮の石灯籠」の中でも、第3の灯籠が台風19号に被害により倒壊した写真を紹介しました。
今回は、当時の社殿などの被害の状況を紹介します。
被害状況
①拝殿に倒れ掛かった杉
②拝殿正面写真
③上の写真の根本付近
④本殿に迫った杉の倒木
⑤上の写真の根本付近
⑥土台が壊れた境内社
⑦北の鳥居に倒れ掛かった杉
⑧第3の灯籠
⑨子持鳥居から見た石段被害
⑩石段被害(拡大)
この写真から分かるように、杉(桧も含まれているかもしれません)の倒木が甚大な被害へとつながっているのがわかります。
植林した杉の木は、根が浅く倒れやすいとは聞いていましたが、この写真を見ると太く成長した杉であっても、注意が必要だということが分かります。
植樹
植樹とフェンス施設記念の記念碑です。
先代諸兄の数次にわたる植林により神域とみに森厳さを増す時 恰も平成三年九月中下旬と二回にわたる大暴風により古木や植林の杉桧併せて三百本余倒伏し残木僅かとなり見る影も失くす
時に平成四年五月夜須高原に於ける全国植樹祭を励して氏子篤志の人々により各種百本余の献木を見る
往時の鎮守の森に思いを至し謝してこ〃神域に植樹せり
尚六年三月町道に沿いフェンスを施設して境内の整備を図る
その後、さらに植林をしています。
植林 杉 三百十本
楠 二本
桜 十一本
先人達が鎮守の森を育て守って来たから、現在の太刀八幡宮の森があります。
しかし、今 健全な鎮守の森だといえるでしょうか?
仮に、台風が来た時に、倒木することなく、社殿を守ってくれるでしょうか?
もうすぐ台風シーズンです。
以前から気にかけている鎮守の森の考察も深めていきたいと思います。