氏神様は太刀八幡宮

1200年の歴史を紐ときます

太刀八幡宮 令和五年新嘗祭

本日、11月23日 太刀八幡宮で、内藤禰宜さんをお迎えして、総代さん達参列の中、新嘗祭が開催されました。

 

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併せて、氏子さんに配布する令和六年の大麻への、「御魂入れ」も行われました。

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写真は、令和五年の大麻

 

ウキペディア新嘗祭には、次のように書かれています。

新嘗祭は、天皇がその年に収穫された新穀などを天神地祇(てんじんちぎ)に供えて感謝の奉告を行い、これらの供え物を神からの賜りものとして自らも食する儀式である。毎年11月23日宮中三殿の近くにある神嘉殿にて執り行われる。同日には全国の神社でも行われる。

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また、宮中祭祀の中で最も重要な祭事として古代から行われてきた。

 

ウキペディアには、上で引用した概要から始まって、歴史や意義・式次第などたくさんの書き込みがされています。

 

天皇陛下は、昨日から最も重要な祭事を執り行い、神々に祈りを捧げています。

 

戦後生まれの私は、11月23日は「勤労感謝の日」という祝日としての認識しかなく、学生時代は、「学校が休める」と喜び、社会人になってからは、「会社が休める」と喜んでいました。この日に仕事に行くことになった時は、「『勤労感謝の日』に働かせるなんて、なんという会社だ」といって、不平不満をまき散らしていました。

 

この日が、日本人にとって新嘗祭という大切な日、重要な日という認識をしたのは、太刀八幡宮の総代を務めた時からかもしれません。

 

それでも、最初は農業に携わっている方のお祭りみたいな感じがありましたが、今では日本国民として、誰もが食べ物への感謝・神々への感謝を深める一日を過ごすことが大切なのだと認識しています。

 

新嘗祭まで新米を口にしない風習が古代からあったが、第二次世界大戦後に衰退した。

 

今では、今年の新米がスーパーに並んでいますので、私たちはすでに新米を食べている人がほとんどだと思います。

先日、宮司さんの本務社である美奈宜神社のイベントに訪れた時、「今年の奉納米のおにぎり🍙です。いかがですか?」という声に誘われて、おいしく今年の新米おにぎりを頂きました。😋

 

先日、どなたかがユーチューブでのお話の中で、全国の稲刈りも終わり、国民が今年の新米を食べたのを見届けるようにして、最後に天皇陛下は神々に感謝を伝え、新嘗祭を行うんだということを言われていました。

「私が食べるまで、国民は食べてはいけない」では無く、その逆で、「私は皆が食べた最後で良いんだよ」という謙虚な姿勢が表れていると言われていました。

 

 

 

 

以前のブログ、「太刀八幡宮境内社 稲荷神社」の中で、「昭和11年新嘗祭献穀斎田」を無事やり遂げた鶴川光次郎さんのことを紹介しました。

 

goodlightsato.com

 

朝倉町史から引用した内容ですが、読みながら大庭村中あげての一大イベントに取り組む姿に、私は感動して目頭が熱くなりました。

 

 

時代は、変化していますので、かつてのように新嘗祭を祝う習慣は、少なくなっているかもしれませんが、私のように日本文化の大切さ、稲作文化の大切さに、今さらながら気づいたものとしては、今日は、天皇陛下に感謝をし、食べ物を育む大地・地球さんをはじめ、農業に携わる人々、運搬や、容器製造など食品業界に関わる全ての方々に感謝して過ごします。

 

本当にありがとうございます。🙏