太刀八幡宮の拝殿の外側上部に、三十六歌仙図と思われる板絵が飾られています。
拝殿正面と東側
拝殿東側
一部落下している板絵もあります。
拝殿西側
ほとんど脱落しています。
拝殿東側拡大写真
僧侶の姿が確認出来ます。
今まで紹介した拝殿内の絵馬達と違って風雨による劣化が激しく、なんとか人の姿が分かるものもあれば、ほとんどが朽ちて落下している状況です。
福岡県立美術館 特別展 絵馬 神に捧げた祈りの美のカタログの中に、宗像大社の歌仙図の紹介と解説をしていますので、一部引用します。
「(和歌は)力を入れずして天地(あめつち)をうごかし(天地の神々を感動させ)」
と記したように、歌は神の心に達し、喜ばせるものであると考えられてきたことからも、和歌書を書き添えた歌仙絵は古くから絵馬として神前に奉納されている。拝殿の周囲に三十六歌仙図として掲額される場合が多い。
三十六歌仙とは、ウキペディアには次のように書かれています。
三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)は、藤原公任の『三十六人撰』(さんじゅうろくにんせん)に載っている平安時代の和歌の名人36人の総称である。
世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブスの「宗像地域の文化財」として、三十六歌仙図扁額福岡藩第3代藩主黒田光之奉納の一部を紹介をしています。
太刀八幡宮の三十六歌仙図が奉納された当時、美しく拝殿を彩ったであろう三十六歌仙図は、絵画としての美と、和歌の教養を氏子の方々に教えた貴重な資料だったことでしょうね。
ユーチューブに丹生郡姫神社に掲げられた三十六歌仙図が公開されていました。
太刀八幡宮の三十六歌仙図が掲げられた往時を想像して、拝見させていただきました。
ありがとうございます。🙏