祭神 久那斗神(くなとしん)
御神徳 生殖の神、夫婦和合の神
正面写真
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文政九年 丙戌四月吉日(1826年) 200年前ですね。
奉建立
上座部□木 願主 代□
左側面写真
背面写真
右側面写真
神社庁への提出書類
太刀八幡宮の境内社 遷座の歴史で紹介しましたが、神社庁への提出書類には次のように記載されています。
佐塞神社 久那斗神
他のほとんどの境内社は、「大正15年12月11日許可を得て移轉合併す」とあるのに、この境内社だけが、明治15年であり、又建立した場所も、一つだけ本殿から離れて西の鳥居入り口にあるのです。
何故でしょうか?
本村字佐屋という場所も明確に何処なのか分かっていません。上ノ原の荷原川にかかる橋の名前で、「佐屋橋」というのがありますので、この近くでしょうか。
奥に見える森が太刀八幡宮です。
久那斗神
久那斗神という名前は、まったく知りませんでしたが、全国にお祀りしている神社があります。
ウキペディア岐の神を参考に一部引用します。
岐の神(クナド、くなど、くなと -のかみ)とは、古より牛馬守護の神、豊穣の神としてはもとより、禊、魔除け、厄除け、道中安全の神として信仰されている。日本の民間信仰において、疫病・災害などをもたらす悪神・悪霊が集落に入るのを防ぐとされる神である。また、久那土はくなぐ、即ち交合・婚姻を意味するものという説もある。
別名、久那土神、久那止神、久那戸神、久那斗神、車戸神、来名戸祖神、岐神、衝立船戸神、車戸大明神、久那度神、クナド大神、クナトの神、クナト大神、熊野大神、久刀。
疫病・災害などをもたらす悪神・悪霊が入るのを防ぐとありますので、この境内社だけ本殿から外れて建って、本殿を守っているのでしょうか?
それと正面写真にも写っていますが、男根の像が祀られていることから、生殖の神・夫婦和合の神として祀られていることは確かでしょう。
群馬県の冠稲荷神社の巫女さんの紹介
疫病といえば今は新型コロナですね。早く収まって欲しいものです。
出雲大社の摂末外社として出雲井社(いづもいのかみのやしろ)
祭神 岐神(くなどのかみ)
大国主大神が国土奉献されるとき、大神の命により天照大御神の岐神(くなどのかみ)使者の案内役として諸国を巡られ、国内の平定に力を尽くされた神です。道案内(交通安全)、道路を守護する神として慕われています。
この記述からも、全国を廻り、大きな働きをされたことが分かります。
男根を祀る
おにぎりまとめさんが、男根を祀る神社の記事を書いていますので一部引用します。
日本には子宝・安産祈願、縁結びや商売繁盛など、様々な願いをかけて男根が奉られている神社が多数存在するのです。
過激な標題ですよね。とても楽しめる内容です。
この記事の最初に紹介されている愛知県小牧市の田縣神社は、何度が訪れたことがあります。当時勤めていた会社に来たお客様を、観光案内するルートの一つだったのです。神社の横には、秘宝館もあり、お客様にも結構喜んで頂いたことを思い出します。
しかし、同様な神社が全国にあるのですね。写真を見ると若い女性も喜んで祭に参加している様子が分かりますね。外人さんも嬉しそう。
ただし、ここで紹介されている神社には、久那斗神は祀られていないようです。
子孫繫栄に向けて
子孫繁栄のためには、性は当たり前に大切な事なのに、今の私たちはすぐに「わいせつ・エッチ」と捉えて、性を語ることをタブーにしていますよね。
もともと日本人は、性に対しておおらかだったと書かれていることもあります。
特に今、少子高齢化の社会に入り、やがて人口減少問題が大きく社会を変えるかも知れないことを思うと、若い人が安心して子育てが出来るようにサポートしたいと思います。
そして子宝に恵まれない方は、久那斗神のお力を頂きに参拝するといいのでしょう。