⑥ 秋葉宮
正面写真 令和4年12月18日撮影 初雪です
左側面写真
大正12年6月 吉日〇
背面写真
浦 米吉
鬼塚 竹次郎
丸山 惣三郎
右側面写真
石工
酒井 千次郎
神社庁への提出書類
太刀八幡宮の境内社 遷座の歴史 で紹介しましたが、神社庁への提出書類には次のように記載されています。
秋葉宮 軻遇突智命
大字大庭字乙王丸に祭祀ありしを大正15年12月11日許可を得て移轉合併す
ウキペディア カグツチを引用します。
カグツチとは、記紀神話における火の神。『古事記』では、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)と表記される。また、『日本書紀』では、軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)と表記される。
神話の記述
神産みにおいてイザナギとイザナミとの間に生まれた神である。火の神であったために、出産時にイザナミの陰部に火傷ができ、これがもとでイザナミは死んでしまう。その後、怒ったイザナギに十拳剣「天之尾羽張(アメノオハバリ)」で首を落とされ殺された。
カグツチの神は、前回のブログ 太刀八幡宮の境内社 ⑤徳満宮で紹介した保食神(うけもちのかみ)のように、殺されてしまいますが、その血や体から多くの神様が生れています。
こういう一見残酷とも思える表現は、死と再生を意味するのか、色々解釈があるようです。
ウキペディアによれば、[日本全国に存在する秋葉神社(神社本庁傘下だけで約400社)、秋葉大権現および秋葉寺のほとんどについてその事実上の信仰の起源となった神社である]と記載されています。
秋葉山本宮秋葉神社のホームページの一部を引用します。
御祭神は、火之迦具土大神と申し上げ、伊邪那岐・伊邪那美二柱の神の御子で火の主宰神です。火の光は時間的、空間的に人間の活動範囲を拡め、その熱は人間に冬の寒さも克服させ、食生活を豊かにし、そのエネルギーは工業・科学の源になると共に、その威力は総ての罪穢れを祓い去ります。光と・熱と強いエネルギーを与えられたこの神は、文化科学の生みの親として畏敬され、崇められてまいりしました。
御神徳は、火の幸を恵み、悪火を鎮め、諸厄諸病を祓い除く火防開運の神として、火災消除・家内安全・厄除開運・商売繁盛・工業発展の霊験あらたかなるものとして、全国津々浦々から信仰されています。
今、妻に御祭神の箇所を「良い文章だね」と語って伝えて思ったのですが、目で見ていた時の印象と違って、口に出すことではるかに言葉のエネルギーというか、感動が脳🧠に響く感じがしました。
妻は最近音読に興味を持って実践しているのですが、「やっとその事に気付いてくれた」😄と笑っています。
秋葉神社の火祭りを見ていて思ったのですが、「鬼滅の刃」に出てくる鬼との闘いのイメージが重なってきました。作者の方もこの祭りを見ていたのかな。
國學院大學 「古典文化学」事業
カグツチを検索していると、國學院大學 「古典文化学」事業 火之迦具土神というデーターベースを見つけることが出来ました。
神話の記述を、どういう風に解釈するかを諸説解説しています。
①発火法の反映とする説。
②火山の噴火現象の反映とする説。
③焼畑農耕の反映とする説。
その他火の利用による人間の文化の起こりが語られていると捉える説等
この中で、私としては、火山の噴火現象の反映とする説が面白いなと感じました。
一部引用します
火神の誕生あるいは斬殺を噴火現象と見なし、死体からの諸神の化生を、それによって起こる様々な災異や大地の変動の表象とする。また、母神の女陰を焼いたという内容は、火口と女陰との形状の類似に加えて、火山の火口をホドという方言の例があることから、そうした古語がホト(女陰)の語と結びついて出来たとする説もある。
残酷な神話の話をどう解釈するか、大学の研究でも「なお検討の余地がある」と述べられているように、色々な説がこれからも出てくるのでしょうね。
火之迦具土神(神話から読み解く古代日本人と火の関係)
このユーチューブを見たときには、「こういう素晴らしい動画を見ることが出来てありがたいなー」と思いました。本当に無料でこういう動画が見れるこの時代は、情報化社会の利点ですよね。
火の神様に感謝して
私が、家で塩作りを始めて11年程経ちます。
庭の剪定した薪を燃料に、好きな海の海水を煮詰めて作っています。
これからも、カグツチの神に応援を頂きながら、塩作りを楽しみたいと思います。