絵馬堂とは、神社やお寺で絵馬の額を掲げているお堂で、絵馬殿ともいいます。
先日、二か所の絵馬堂を拝見してきましたので、紹介します。
加えて、インターネット検索で見つけた京都の三宅八幡宮の絵馬堂と絵馬資料館を紹介します。
太宰府天満宮 絵馬堂
九州最大最古という立派な建物に、数十点の絵馬が掲げられています。
色あせて見えない絵馬から、近年納められたものまで色々ありました。
写真を撮っていないので紹介が出来ないのですが、昭和の絵馬も少し色あせている感じがしました。
雨が直接かかることはありませんが、風や霧などの影響を受けるのでしょうね。
そして、鳩などの鳥の被害から守るためでしょうか?
金網が全面に施されており、絵馬はすべて金網越しに見ることになります。
太宰府魅力発見塾さんが、いくつか写真付きで絵馬を紹介しています。
歴史ある文化財的価値の高い絵馬を、直接見ることが出来てとても良かったのですが、金網越しに見ることがちょっと残念でした。
やっぱり、生で見たい。
鳩さんが悪い訳では無いけどね。🐦
甘木 須賀神社 絵馬堂
本殿に向かって、左側にある建物が絵馬堂です。社務所と一緒の建物になっています。
絵馬堂と書かれた建物に入り見上げると、多くの絵馬が掲げられています。
下には小絵馬を掲げる絵馬掛けもあります。
江戸時代から昭和にかけて奉納された絵馬が掲げられています。
掲げられている絵馬の半分は、長寿のお祝いで奉納された人名帳です。
それがデカい。
太刀八幡宮には、ありませんね。
中には何が書かれているか全く分からないものもあります。
それを飾り続けるのも、文化の継承でしょうか。
三宅八幡神社 絵馬展示資料館
絵馬堂の進化した形として、京都の三宅八幡神社を紹介します。
ホームページの内容を一部引用しながら、感想を述べていきます。
何か想像を超える話ですよね。数も多いし、国の重要文化財に指定された絵馬がどういうものか見たくなります。
ありました。
文化遺産オンラインの中に、2枚の絵馬が登録されています。
解説を一部引用します。
この資料は、近世より疳の虫封じの御利益で知られ、虫八幡とも呼ばれた三宅八幡神社に子育て祈願の目的で奉納された絵馬のまとまりである。
三宅八幡神社に参詣する子どもや親の様子、遊ぶ子どもの様子などを描いており、中には描かれた子どもの名をすべて書き込んだものもある。
三宅八幡宮ならではの特殊性を感じますね。
平成12年から約7年半にわたって元成逸小・有隣小、そして貞教小と様々なところで管理をされていた三宅八幡宮の絵馬が、この度、ふるさとの三宅八幡宮に戻ってきました。
色々な小学校等に貸し出されていたんですね。子供達は絵馬を観て、色々感じるのでしょう。これも文化の継承手段の一つかな。
ピンぼけブログ館さんのブログに三宅八幡宮の絵馬の紹介があります。
このブログを読むと、三宅八幡宮には絵馬堂があり、そして新たに絵馬資料館を開館したのですね。
写真の絵馬の1枚は、神功皇后と武内宿禰、そして赤ちゃんの応神天皇が描かれているようです。八幡宮ですからね。
いつか京都に行った時には、是非お伺いします。
太刀八幡宮の絵馬堂 すでにあり
こうして絵馬堂を見てみると、太刀八幡宮にはもうすでに立派な絵馬堂があるように感じてきました。
拝殿かつ絵馬堂。
風雨の影響を受けない環境の中で、もうすでに立派に保存されていたのですね。
拝殿をガラス扉で囲った経緯は知りませんが、そのことが絵馬の保存に大きな貢献をしていることは間違いありません。
もしかして、絵馬の保存のために、ガラス扉を設置したのかな?
先見の明のある先人に感謝します。🙏